西洋では抜けた乳歯を枕元に置いて寝ると夜中に歯の妖精(TOOTH FAIRY)がこっそりその歯をもらいに来て、お礼にプレゼントと交換していくと言い伝えられています。歯の治療で役目を終えた金属も、子どもたちを喜ばせるプレゼントにかえられたら、という思いから立ち上がった「TOOTH FAIRY」プロジェクト。日本財団の全面協力によって運営されております。歯科治療によって撤去された金属片や必要なくなった入れ歯の金属部分を集めてリサイクルすることで、子どもたちを支援する大切な資金になります。具体的な活動としては、ミャンマーでの学校建設、小児がん専用ハウス設立、難病児のサマーキャンプや施設建設など年々活動の幅が広がっております。
当院も7年前からこのプロジェクトに参加しておりますので、撤去金属の回収や難病児サマーキャンプでのボランティア活動などを行っております。昨年は山形県で開催された「小児(1型)糖尿病キャンプ」にボランティア参加し、講演と口腔ケア指導を行ってきました。
日本財団は介護車両の寄贈事業とかも行っていますので、街で日本財団のマークをご覧になった方は多いかと思います。歯科の分野でもこのような地道な活動も行っているということを知っていただけたらと思い、ここにご紹介しました。みなさんの歯科治療で不要となった金属は再生され、子どもたちへのプレゼントに生まれ変わっていると考えるとちょっと嬉しいですよね。
詳しくはHPをご参照ください(私のボランティア記事も紹介されています)
今回はとても真面目なお話でした。
TOOTH FAIRY ホームページ < http://tooth-fairy.jp/ >
歯学博士 沼澤 孝典