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BANUSHI

競馬に興味のない方でも、“オグリキャップ”“ディープインパクト”“キタサンブラック”という馬名は耳にしたことがあるのではないでしょうか。みんなとてつもない記録&記憶に残る名馬たちです。
昨年の競馬界は、新型コロナによる無観客開催や牡馬・牝馬共に無敗での三冠達成、など話題に事欠かない一年でした。しかし何と言っても「アーモンドアイ」の大活躍が最大の話題だったのではないでしょうか。“アーモンドのようなつぶらな瞳”だったことから彼女に付けられた馬名。なんとも素敵じゃないですか。ちなみに牡馬(ぼば)はオスの馬、牝馬(ひんば)はメスの馬で、なんとアーモンドアイは牝馬であり、並み居るオトコたちを蹴散らす女傑なのです。
そして、もっとびっくりすることに「アーモンドアイ」の馬主が当院の患者さんの中にいらっしゃったのです。Tさん。馬主ですよ、馬主(ばぬし)!どんな世界か想像もつきませんよね。北島三郎とか大魔神佐々木とか、とてつもない大金持ち・・・ってイメージしかありません。しかしながらアーモンドアイは、シルクレーシングという共同馬主会が所有する馬で、Tさんは何百分の1人の、いわゆる一口馬主さんだったのであります。それでも、歴史に残る名馬の馬主に名を連ねることが出来るなんて凄い事ですよね。
Tさんからアーモンドアイやブラストワンピースの勝利記念グッズを頂戴した際に、「先生も一口馬主どうですか?」と勧められました。自分の馬が大きなレースで活躍するなんて夢があるなぁ。あ~男のロマンを感じます。
今年は丑年だけど馬が関係したっていいじゃないか! そうだ、僕も馬主になろう!・・・おっといけない。巳年の妻に睨まれそうです。

歯学博士  沼澤 孝典