新年を迎え1月20日、海の向こうの隣国アメリカは新しい大統領に代わります。
昨年の米大統領選ではドナルド・トランプ氏が当選し、世界中大きな話題になりましたね。
富裕層にいるトランプ氏が多くの国民に受け入れられたのは、既存の政治経験者ではないアウトサイダーであるところに加え、過激ではあるけれども「良い」「悪い」などのシンプルでわかりやすい独特の話術があると分析されていました。歯科の治療においてもわかりやすい言葉で説明することが患者さんの理解につながります。
『う蝕症第2度のためう蝕歯即時充填形成により光重合型複合レジン充填を行います』・・・なんのこっちゃい?って感じですよね。『むし歯があるのでそこを削って白い樹脂を詰めますね』って言われた方がよっぽど理解しやすいはずです。
とにもかくにも、米国を二分する選挙戦でありましたが、新しい大統領のもとアメリカは新たな発展を遂げることでしょう。
ところで、アメリカ大統領の任期が2期8年までと決まっているのは、初代ジョージ・ワシントンが2期で退いてからの慣例が憲法に定められたと言われているようですが、なぜ2期で退いたのでしょうか。
一説によるとワシントンは演説嫌いで知られており、その理由はなんと総入れ歯だったからなのだとか。当時の義歯は象牙などを加工したもので、日本の木製義歯のように精度が高いものではなかったようです。そのせいなのか米1ドル紙幣に描かれたワシントンの口元がなんとなく歪んで見えるのは私だけでしょうか・・・。
今年も口元のケアを大切にしましょう!
歯学博士 沼澤 孝典