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映画の中の歯医者さん

小さい頃から映画好きだった私が、映画の中の歯医者さんに初めて出会ったのは『マラソンマン』というダスティンホフマン主演の映画でした。ローレンスオリヴィエ扮する歯科医師にホフマンが歯科器材で拷問されるという内容なのですが、歯医者の印象がとても悪かったのだけを覚えています。
その後も、いろんな映画に登場してくる歯医者さんたちは、歯を削る行為だけが強調され、“痛い・怖い・恐ろしい”というイメージが強かったように思います。私が医局に残った頃はまだバブルの真っ只中であり、その時に今までとは全く違う歯医者さんが登場する映画を観ました。石田純一主演の『愛と平成の色男』です。昼は歯科医師、夜はプロのジャズサックス奏者という設定なのですが、これがハチャメチャ! 怖いというイメージなんか欠片も無くきわめてチャライ歯医者さんなんです。 でもね、石田純一がサックスのライヴ後にバーのカウンターで「ギムレット!」とオーダーする場面が妙に印象的で、私たちの中では強いカクテル“ギムレット”を飲むのが大流行になってしまい、いつも悪酔いしてたのを思い出しました。そういう意味では怖ろしい。。。
最近の映画にも、たくさん歯医者さんが登場してますが、大ヒットはなんといっても『ファインディング・ニモ』。歯科診療室の水槽に入れられたニモが、そこで出会った仲間たちと繰り広げる脱走作戦はとても微笑ましかったですね。
沼澤歯科医院の待合室にも開業当初から水槽を置いてます。 季節ごとにお魚たちが交代しますので、ステキな仲間たちのことを観に来てください。

歯学博士  沼澤 孝典