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あれから3年

 5月から新型コロナが「5類感染症」となり行動制限が解除されたこともあり、アメリカのオレゴン州ポートランドにあるOHSU(Oregon Health & Science Universityオレゴン健康科学大学)の歯学部に最新の設備と歯科教育を見学に行ってきました。2020年の4月に同様の計画を立てて、準備万端さぁ出発!という段階で、緊急事態宣言が発出され残念ながら直前キャンセルになってしまった経緯があります。今回は3年越しの実現というわけです。
 世界中を巻き込んだコロナ騒動の影響で、人類は大きなマイナスを負ったことは間違いありませんが、その対策として進化を遂げた分野も多くあることを実感してきました。例えば空港ではチケットレス化が進み、飛行機のチェックインもカウンター越しに対面で行うことが無くなりました。さらに顔認証のシステムがかなり進化しているのでしょう、出入国審査の大行列は驚くほどあっさりしたものになっていました。また街中で過ごすのに現金を使うことはほとんどありません。食事の時にはメニューを見せてとお願いするとテーブルにあるQRコードをスマホで読み込めとのこと。しかも注文もそのままスマホで。そして支払いはクレジットカードやデビットカードですべて対応出来ます。チップさえもカードの支払いです。航空券や野球の観戦チケットなどは全てスマホに表示させたバーコードの読み取り対応で、まるで魔法の世界に来たみたいです。コロナの3年間で世の中は停滞していたのではなく、一気に進化していたんだなぁと実感しました。
 歯科領域も負けずに進んでおり、遠隔操作による最新治療が出来る日も近いようです。困難を乗り越える人間の知恵ってすごいですね。

歯学博士 沼澤 孝典